花尻薫先生の 花と熊野 にまつわる小話

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news 2013.5

テイカカズラ (キョウチクトウ科)

 

 日本で一番古い歴史の書物で、古代の天武天皇(てんむてんのう)に命ぜられて完成した「古事記(こじき)」の中に、「天(あめ)の岩戸」の物語があります。この中に「天のうすめの命(みこと)が天の香山(かぐやま)で天のまさきを葛(カズラ)として舞った」という記録があります。この、“天のまさき”はテイカカズラであると、植物学者の白井光太郎氏が述べておられます。

 もしそうだとしますと、古くから日本人は、このテイカカズラの蔓(つる)で髪を結ぶのに利用していたことが解ります。また、テイカとは、藤原定家(ふじわらのていか)のことで、鎌倉時代の初めに歌人として名高い定家の墓に生えたので、テイカという名がついたとも言われています。葉は年数が経つと赤くなり落葉します。

 熊野地方では、林の中や、山すそなどでよく見かけます。特に海沿いの松林や樫(かし)の樹の高木に這い登ることがあります。この、登るための「付着根(ふちゃくこん)」を出して這い登るのが見られます。

 テイカカズラは本州・四国・九州・朝鮮半島で自生しています。花は5月で、初め白色で、後に黄色に変わり、良い香りがします。

 花尻薫 氏

 三重県熊野市有馬町。熊野の自然や歴史に造詣が深く、30年以上熊野古道の保全に力を注ぐ。三重県立熊野古道センター理事長、熊野古道語り部友の会会長、みえ熊野学研究会、三重シダの会会員など。


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