紀南地域に見られる季節の植物(10月)

3月の植物はこちら
2月の植物はこちら
1月の植物はこちら
12月の植物はこちら
11月の植物はこちら
9月の植物はこちら
8月の植物はこちら
7月の植物はこちら
6月の植物はこちら
5月の植物はこちら
4月の植物はこちら

news 2011.10.31

ツリガネニンジン(釣鐘人参)

 ツリガネニンジンです。秋の野山でよく群生しています。

 

これも秋色(?)の楚々とした薄紫の小さな釣鐘状の花です。
この釣鐘形の花と、根がチョウセンニンジンに似ていることから名がつきました。

 

風に吹かれて今にもチリンと小さな音が聞こえてきそう。(実際こんなにあるとうるさいかも)

根が朝鮮人参に似ているだけに薬効もあるとのこと。
掘り採り、水で洗い、日干しにしたものを煎じて飲みます。
慢性のせき止め、たんきり、のどの痛みを止めるのに良いそうです。
皮膚に寄生する真菌の発育抑制作用もあり、かいせんなどの、皮膚のかゆみに外用する場合は、煎じ液をガーゼにしみ込ませて貼布するといいようです。

熊野では食べることはないのですが
古くから「山でうまいのはオケラにトトキ、嫁にやるのもおしござる」という、はやし歌があり、春先のツリガネニンジンの若芽は非常に美味しく、人に食べさせるのも惜しい気持ちをはやしたものだそうです。
これは食してみないと。
(尾崎)

news 2011.10.28

ミズヒキ(水引)

 赤い花はミズヒキです。

  

趣のある野草で、茶花にも利用されます。

 

群生すると小さい花でも十分見応えがあります。
        
                   

↑残念ながら花は終わってます。この赤いのは実ですね。           ↑こっちは花です。

名前は小花の色が上半分は赤色、下半分は白色で、紅白に見える細くて長い花穂が祝儀封筒や進物に掛かっている紅白の「水引」に似ていることからです。

               

↑近寄ってみると紅白がわかります。                       ↑さらにアップで。

ちなみに白花だけのミズヒキはギンミズヒキ(銀水引)と呼ばれています。

(尾崎)

news 2011.10.27

ハナタデ(花蓼)

 花畑のピンク。ハナタデです。
湿り気のある明るい杉林にタカクマヒキオコシと一緒に群れていました。

                   

数あるタデの仲間で花を冠に付けているので賑やかな花を想像したのですが、何とも繊細な小さな花です。

 

ハナタデの名は、花が梅花状に開くからだそうです

(尾崎)

news 2011.10.25

タカクマヒキオコシ(高隈引起)

 少し日が当たる山道(実は旧国道)の杉林の下草の中にかわいらしい花畑を発見!

                   

ミズヒキの赤、ハナタデのピンク。                          薄い青紫の花は?

 

ヤマハッカにしては茎の形状や蕾の付き方が微妙に違う。   カリガネソウか?花が違う。

ヒキオコシ?形状はにているけど花が少し大きいし、色もちがう。

 

調べた結果、タカクマヒキオコシだと思います(なんせ、初めて見たので)。

これもアサマリンドウと同じきれいな薄い青紫です。
秋の野草の花は初夏の白い花に比べ、青系が多いですね。
涼やかです。魅かれますね。

(尾崎)

news 2011.10.20

アサマリンドウ(朝熊竜胆)

 そろそろ咲いているころかなと思いスタッフMに見に連れて行ってもらいました。
ツアーデザインセンター近くの旧国道沿いですが、まるで)林道のようでした(笑)

 

↑民家に近い下の方はあと一週間ぐらいで見頃でしょうか。 ↑飛鳥町に近い山の方ではきれいに咲いていました。

 

いつ見ても透明感のある綺麗な青です。        少し日陰を好むので、より一層、鮮やかな青が引き立ちます。

                  

日向を好む竜胆より水色に近い青色をしています。

                  

最初に発見されたのが三重県伊勢市にある朝熊山(あさまやま)だったことから、この名前がついています。

(尾崎)

news 2011.10.18

ヨメナ(嫁菜)

 雑草だらけの畑に沢山咲いていました。

 

いわゆる野菊と呼ばれているものでしょうか。
歌にも「かわいいのぎく、うすむらさきよ」とあります。

しかし、こちらでは野菊は白いリュウノギクを指します(11月に咲き出します)。
ヨメナはヨメナですね。

                  

地下茎で繁殖し、何度刈り取りとられてもまた芽を出し、秋にはいつのまにか花を咲かせる、
可憐な花姿似合わぬしぶとい生命力をもっています。

ヨメナは万葉の頃から知られ、嫁菜とも書き、ういういしい嫁のような花で、食べられる菜(なんで?)という事からこの名が付いたそうです。
春の若芽は美味しく、おひたしや天ぷらによいようですよ。

(尾崎)

news 2011.10.7

エノコログサ(狗尾草)

 夏の暑い盛りから秋にかけてあちこちで見られます。
エノコログサ、アキノエノコログサ、ムラサキエノコログサ、キンエノコログサ等。
ムラサキエノコログサは熊野川沿いで見かけました。

 

花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサと呼ばれるそうです。
狗尾とはイヌのシッポを意味します。


  ムラサキエノコログサ→

↑↓イヌならぬウサギみたいな花穂                     ↓キンエノコログサ

 

別名猫じゃらし
この穂で猫をじゃれさせて遊ぶことからです。
猫じゃらしとはよく言ったもので、実際、猫はこの植物によくじゃれます。
ウチの猫達には、どんなおもちゃより、おもちゃの猫じゃらしより、大好きです!大人気!
見た途端目の色が変わる。
茎がほそいので穂の動きがおもちゃより繊細にクネクネ動くのがたまらないらしい(笑)

(尾崎)

news 2011.10.6

ツユクサ(露草)

 6月ごろから咲き出すので夏草のイメージですが、
秋口になると株が成長してたくさん花をつけるので、夏場よりけっこう目を引きます。
本当にきれいな青です。

         

朝咲いた花が昼はしぼんでしまう儚さが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたとそうです。
朝露に覆われた草の中で咲く、青い花に似合った風情のある名前です。

 

また、古名をツキクサ(着草)とも言い、染色(色着け)に用いられたことからきた名前ですが、
ツユクサの色素は水に簡単に溶け、日光にも弱くすぐに色褪せてしまうので万葉集では、
人の心と同様に「移ろいやすいもの」として歌われたようです。

この簡単に水に溶ける性質を利用して、ツユクサの花のしぼり汁で友禅染の図柄の下絵を描いていました。
花汁を、美濃紙に何回も塗りつけて乾燥させ、この紙を小さく切って小皿にのせ、水で湿し青い色を滲み出します。
それを筆に付けて布に下絵を描きます。
これで描いた下絵は、水に入れると、きれいに色が流れ去って跡が残らないので、染付けには向かなくても下描きにはもってこいですね。(じっさいに用いられているのはツユクサのなかで、突然変異で大型化した「オオボウシバナ」と呼ばれるものですが)

ツユクサの別名をアオバナとも言いますが友禅染の下描きに使う液もアオバナと言われていました。

(尾崎)

news 2011.10.4

ヒガンバナ(彼岸花)

 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、死人花とも。

熊野では普通にヒガンバナですが、呼び名はそれぞれの地域で独特な呼び名があり1000種類を越えるそうです。

咲く時期と色と華やかな花姿のせいか、花のイメージは艶っぽく妖しい((笑)。

 

毎年、この花は暦をもっているんじゃないかと思います。

気候が異変続きで、暑かったり、寒かったり、年ごとに違うのに名前のとおり彼岸近くなると必ずあちこちに顔をだします。
今年は全体的には遅く、今も見頃ですが、ちゃんとお彼岸近くから田んぼの畦や川の土手に見事な赤い花を咲かせていました。

 

身近すぎて特に調べたりしないので、改めて調べてみるとビックリなことが多い植物です。

毒草だと思っていたら、実は飢饉に備えた、「ツルボ」と同じ救荒植物で食べられるそうです。
でんぷんを多く含んでいるので食用可能で、毒は水にさらすと抜けるため、昔は飢餓に苦しい時に毒を抜いて食用にすることもあったそうです。
しかし、毒抜きが十分でないと中毒をおこしたり、死亡する場合があるそうなので、飢饉がない今は、絶対食べてはいけません。

また、昔は生活する上で、その毒は必要なものであったようです。

球根を砕き水に溶かした殺虫剤や乾燥させた粉末を殺鼠(さっそ)剤に使い、
球根のデンプンを織り糸の糊料(こりょう)や紙漉(かみす)きの粘料にし、
古くは土蔵の壁土に混ぜてネズミの侵入を防止したり(『和漢三才図会』)、
ふすまの糊(のり)にして虫を防いだ(『退私録』)。
墓地に多いのはネズミや獣による土葬の死体荒らし対策に、
また畦(あぜ)や土手にはネズミやモグラの穴あけ防止に植えたとみられるそうです。

そういえば、このヒガンバナが咲いていた土手で出会ったおじさんも「戦後すぐ、糊をとるために球根をあつめた」
と言ってました。

使わなくなった今でも人々の生活圏の中に多く残っているのは繁殖力が強いのはもちろんですが、いろんな利用価値があったわけですね。
 

↑これは熊野ではなく、たまたま伊勢で撮ったものですが、見事な群落です。画面に入りきりません。

(尾崎)


3月の植物はこちら
2月の植物はこちら
1月の植物はこちら
12月の植物はこちら
11月の植物はこちら
9月の植物はこちら
8月の植物はこちら
7月の植物はこちら
6月の植物はこちら
5月の植物はこちら
4月の植物はこちら

三重・紀南
エコツーリズム
通信
三重・紀南
エコツーリズム

Web通信
常設ツアー
熊野川・北山川
カヌーツーリング
常設ツアー
熊野川町嶋津の
山歩き
木本 街歩き
地域の方による街案内
紀南ツアーデザイン
センター

ご連絡ください
季節植物
日記
神仏あれこれ
熊野
facebook