平成16年度 「三重・紀南エコツーリズム」ガイド・リーダー養成講座 記録

第1回

実施日:平成17年2月5日(土) 

場所:紀南ツアーデザインセンター

参加者:約80名


2月5日(土)第一回の紀南エコツーリズム推進 ガイド・リーダー養成講座が、紀南ツアーデザインセンターの主催により行われました。熊野古道語り部、登山家、川舟船頭、林業家ほか、紀南地域の自然を舞台に仕事をしたり活動している人、約80名が参加しました。

3回に分けて行われるこの講座のコーディネーターは、NPO法人日本エコツーリズム協会理事の山田桂一郎さんで、今回は、日本総合研究所研究員の島川崇さんと二人で講師を務めました。

まず、山田講師から「エコツーリズム基本講座」と「おもてなし講座」の講義がありました。
「エコツーリズム基本講座」の主旨は、観光は時代とともに変化し、現代の観光は文化的行為であり、モノの豊かさよりも心の豊かさが求められている。お客様は自己実現の場として、自分の感性にあった旅を求めている。従来、観光業者、環境保護団体、地域コミュニティの3者の関係は無関心であったり、敵対関係であったりしたが、今日では3者の共通の分野がエコツーリズムとして成立している。つまり、エコツーリズムとは、自然、生活文化、環境それぞれの持続性に配慮した旅行のことであり、旅の形態よりも物の考え方が大事な活動である。

山田講師による講義
熱心に講義を聞く参加者

「おもてなし講座」の主旨は、日本ではサービスというと「無償」、「割引」という意味になってしまうが、本来のサービスは、お客様から正当な対価をいただくことのできるものである。サービスには必ずホスピタリティ(もてなしの心)が必要で、ホスピタリティのないサービスは単なる作業に過ぎない。お客様はサービスの質と応接態度でサービスの良し悪しを判断するが、顧客満足を推進することに努力しなければならない。顧客満足を推進するためのキーワードは「あ」安心・安全、「か」感動・感謝、「さ」最高・最適、「た」楽しい、「な」納得である。

語り部やガイドは「教える」のではなく、お客様の関心を「引き出す」役割を持っている。その役割を果たす人をインタープリターと言い、コミュニケーション、エンターテイメント性、地域全体や自己から魅力の提供を通じて、お客様に真の豊かさを感じていただくことが使命である。良質のインタープリテーションを実現するキーワードは、「た」多種多様・楽しい、「ち」地域(自然・歴史・文化・生活)、「つ」つながり(ネットワーク・伝統)、「て」提案(最新・最適)、「と」トーク(コミュニケーション・観察)である。

続いて、島川崇講師から、紀南エコツーリズムの理念についての説明がありました。島川氏は昨年11月から度々紀南地域を訪問し、さまざまな現場の調査の上、「紀南エコツーリズムのめざすもの」をまとめる作業を担当。熊野は信仰や地域の暮らしが自然と深く結びついて、独自の生活文化を形成しており、そのすばらしさをエコツーリズムの対象と考え、この理念を基に多くの人々が議論をし、さらに理念を高めていってほしいと紀南地域への期待を発表しました。

島川講師による講演



平成16年度 「三重・紀南エコツーリズム」ガイド・リーダー養成講座 記録

第2回

実施日:平成17年2月26日(土)〜27日(日)

場所:紀南ツアーデザインセンター

参加者:約60名

2月26日(土)、27日(日)の2日にわたって、第二回紀南エコツーリズム推進 ガイド・リーダー養成講座が紀南ツアーデザインセンターで開催され、約60名が参加しました。
今回は「インタープリテーション」をテーマに開催され、講座コーディネーターでNPO法人日本エコツーリズム協会理事の山田桂一郎さんと、株式会社ピッキオワイルドライフリサーチセンター企画・運営マネージャーの桑田慎也さんが講師を務めました。

桑田講師による講演 講義を聞く参加者

最初に、プロのガイドを育成することがこの講座の趣旨であることと、この先三年間のエコツーリズム事業の進め方について説明があり、山田講師からエコツーリズムについての解説の復習がありました。

桑田講師からは、ピッキオの活動を紹介しながらピッキオが目指すエコツーリズムとガイドの役割、ガイドにとって必要な技術について説明がありました。

インタープリターとは、地域の魅力を引き出して演出し伝える人であり、自然や歴史の魅力を面白く楽しく伝える役割があります。登山ガイドやバスガイドと違うところは、メッセージ性を持ち、参加者とのコミュニケーションの中で主体性を引き出すファシリテーション(そそのかし)の技術を使う点です。

インタープリテーションに必要な技術は@専門性、Aエンターテインメント性、Bコミュニケーション、Cホスピタリティの4つであり、人に伝えるためには言語だけでなく、イントネーション、動作や身振り・手振り、視線、笑顔などの非言語が重要な役割を持ちます。

以上のような講義の後、小グループに分かれて、小道具を使って自己紹介をする実習、グループごとにテーマを決めて解説を組み立て、発表する実習を行いました。

参加者は桑田講師の指導のもと、それぞれの発表のよいところを確認し合いながら、インタープリテーションに必要な技術を体験的に学びました。

小道具を使って自己紹介の実習 グループごとの議論

グループごとの解説の発表は屋外と屋内の2ヵ所に分かれて行いました


平成16年度 「三重・紀南エコツーリズム」ガイド・リーダー養成講座 記録

第3回

実施日:平成17年3月5日(土)〜6日(日)

場所:紀南ツアーデザインセンター

参加者:約55名

3月5日(土)、6日(日)の2日にわたって、第三回紀南エコツーリズム推進 ガイド・リーダー養成講座が紀南ツアーデザインセンターで開催され、約55名が参加しました。

今回は「ガイドプログラムの企画づくり」が主題となり、前回の第二回講座に続き、講座コーディネーターでNPO法人日本エコツーリズム協会理事の山田桂一郎さんと、株式会社ピッキオワイルドライフリサーチセンター企画・運営マネージャーの桑田慎也さんが講師を務めました。

プログラムの企画を立てるにあたっては、まずプログラムを行う目的を明確にし、素材を探し、ターゲットを考え、どのようなメッセージを伝えるかを考えることが重要です。

実際に企画する際は、プログラムの内容と価格、プログラムの組み立てと流れを考える必要があり、参加者は10の小グループに分かれて「古き美しき熊野」というテーマでプログラムを作りました。

小グループで企画を考える参加者 熊野の素晴らしいところを発表する参加者


参加者からは「かまどでご飯!」「熊野民話の旅〜川船でたどろう」「熊野の海と山、体感ツアー」「熊野の石積探索」「アカウミガメの産卵観察会」「比丘尼と巡る熊野の史跡」「鉱山体験と川舟でいく瀞峡ツアー」「美しき黒潮海道をたずねて」「熊野(世界遺産)の川船下り」「浜街道ほんまもん体験」というプログラムが内容、行程、参加費等を含めて発表されました。

プログラムを発表する参加者


まとめとして、桑田講師から全体の講評、山田講師からモデルプログラムの発表があり、3回にわたるエコツーリズム推進 ガイド・リーダー養成講座が終了しました。

最後に3回(5日間)の全講座を受講した31名の方に修了証書が手渡された後、講師の方々と参加者の有志で松本峠を歩き、実地のガイド実習を行いました。

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