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news 2013.1.28

須野町の目の神さん

 紀南地域は熊野市木本町を境にして、南西にまっすぐ伸びる七里御浜の海岸と、北東へ続くリアス式海岸とに分かれます。

 今朝、訪ねたのは「須野町」。リアス式の入り江が美しい、海岸部集落の一つです。
海を見てみると、一抱えもある石が特徴的で、今日の波はとても穏やかできらきらしています。

 須野町の人口は現在2人。
今日、1月28日は須野町にある“十二社神社”の例大祭です。

 〜十二社神社の伝説
『ここは昔ただの森であった。ある日、石屋が森で岩を切っていたところ、目にその欠けらが入って見えなくなってしまった。岩を切ったところに神様が住んでいらっしゃるので祀らなければいけないといわれ、祀ると目が見えるようになった。
それ以来、「目の神さん」といって目の悪い人が多勢願かけをして目が治ったといわれている。』(熊野市史より)

 30名。思ったよりたくさん人が集まっています。聞くと、隣の、同じく海岸部の集落の甫母町や二木島町から来られているそうです。

 
 

 石作りですっきりと囲いがされた、素朴な神社でとてもすてきです。

 お酒が供えられ、祝詞が終わった後は餅ほりがあり、お布施をした方へありがたい御札と御守が配られます。

 

 ここで目の神さんのお祭は終わり、皆解散していきました。

この後、世話役の方々が須野町の氏神さまへ移動し、祝詞があげられました。
氏神、寄木神社(よりきじんじゃ)の縁起は、神さまが丸太に寄りかかって須野の地に流れついたとか、“ハカリ石”というものが海中にあり、昔この石にどこからか小さな祠が寄っていた、などと言われます。

 
 

 寄木神社のすぐ下に恵比寿さんがあり、こちらも参拝。今日は、祠のなかの恵比寿神の像を、那智黒石の恵比寿像に変える儀式がありました。

 世話人の方にお聞きすると、シロアリに食われ、木作りの恵比寿さんが朽ちかけて心配だったんだそうです。

 

 

 正面はさほど目立ちませんが、後と下部がだいぶやられています。祓い清め皆で拝み、この後、海に帰されます。

 寄木神社などは、昔は祭りの当屋の制度があったそうで、前の晩から役の人や若者が集まり太鼓をたたいてお酒を飲む宮籠りや、6人で歌いながら米粉を搗いての団子作り、弓矢を射る行事、そして餅ほりが執り行われていました。

 須野町は住民2人だけの静かな入り江。お祭を見学しながら、熊野の浦々に一昔前まであった暮らしに思いを馳せていました。

(小山)

news 2013.1.27

さんまのなれ寿司

 熊野ではとても寒い日が続いていますが、寒の時期ならではのお楽しみがあります。

「さんま」のなれ寿司もその一つ。奈良県十津川村のお客様がデザインセンターに持ってきてくださいました!

 普通のさんま寿司もおいしいですが、さんまのなれ寿司はこっくりとして味わい深く、あつあつの番茶や日本酒とよく合います。
お醤油に七味を振っていただくのがおいしいですが、こちらは塩加減がよく、そのままいただいてもおいしい。

 

 作る人によって味がぜんぜん違い、お好みを探すのも楽しいです。冬に熊野を訪れたなら、ぜひ“さんまのなれ寿司”を試してみてください!

(小山)

news 2013.1.20

鬼ゆず

 スタッフHに直径14センチもあるゆずをいただきました。“鬼ゆず”という種類だそうです。しばらく館内にも飾っていましたので、ご覧になった方もおられるかもしれません。

 ←子供の顔くらいあります!

 今日は「大寒」。帰ったら、この鬼ゆずでゆず風呂にして温まりたいと思います。

(小山)

news 2013.1.19

妙見山例大祭

 1月14日御浜町神木地区の原地神社で妙見山例大祭が行われました。

妙見信仰は、インドから中国に仏教が伝わり、中国の星宿信仰と合わさって日本に伝わったといわれています。日本では、北斗七星や北極星を象徴とした仏、妙見大菩薩を信仰するものとして全国各地に広まりました。神木地区の妙見様は山頂の巨岩を御神体として祀られています。昔は、多くの修験者が参拝に訪れました。日露戦争時に兵士の無事を祈願して参拝し、みんなが無事生還したことから、第二次世界大戦時には、多くの参拝者が訪れたとも言われています。

 

 例大祭当日はあいにくの雨。紀南ツアーデザインセンターでも例大祭の神事を見学し、妙見山に登るツアーが企画されていましたが、雨により中止となってしまいました。本来、例大祭当日は、総代さんが朝7時から山頂に登り、お神酒やお米などのお供え物をして降りてきた後、神事が始まります。しかし、雨により登頂が困難ということで、今回は原地神社内にある妙見様参拝所にお供えされました。当日は、普段は販売されないお守りが販売されたりと、多くの方が集まりました。

 

 午前10時位から神事が始まります。個人的に気になったのは賽銭箱横にあるスピーカー。今回の神事では、宮司さんにマイクがつけられており、境内の外に集まった人にも神事の内容が聞き取れるようになっていました。地元の方に伺ったところ、今年からの試みだとおっしゃっていました。

 

 神事の後は、お餅撒きが行われました。この日は、他の場所でもお餅撒きが行われるそうで、多くの方が集まっていました。雨で地面はびしょびしょでしたが、みなさんカッパや長靴を履いてバッチリ準備されていました。お餅撒きが始まると、子供も大人も関係なく、みなさんがお餅拾いを楽しんでいました。

  妙見信仰は全国各地に広まり信仰されていますが、御神体を巨岩として山頂に祀ってあるところに熊野らしさを感じました。熊野でも、小さな地区や集落のお祭事が減ってきていますが、神木地区の方は、昔からのお祭事を地区の方が協力しあって守っています。個人的にお祭事が好きなので、こうやってお祭事が続いていって欲しいと感じました。

 (和田)

news 2013.1.18

箱展、明日から

 熊野市の奥山、神川町在住の木工芸家、南秀明さんの展示会が始まります。

隠れ里のような神川町は、春の桜や初夏の蛍などがこれから楽しめる素敵な集落です。熊野に来られたら、ぜひ足を伸ばしてみてください。

 今日は、南さんと奥様が明日からの準備に来てくださっています。室内の様子をちょっとご紹介!

 

 明日からの展示、「箱展」は、箱をテーマにしていますので、日用品や貴重品を入れるのに楽しい小箱が並びます。お楽しみに。

 
 
 

 1月19日(土曜日)から27日(日曜日)まで。時間は、朝9:30から17:00までです。

 普段使いにしていただけるものばかりですが、貴重な煤竹や神大杉をつかっていて、手に取ると材料の良さがよくわかり、使っていくなかでどんどん特別な一品になるはずです。

土日は必ず南さんがおられます。平日は、紀南ツアーデザインセンターまでアポイントをとってください。では、明日から皆さまのおこしをお待ちしております。

(小山)

news 2013.1.11

『平尾井・信仰の地をぶらり旅』ツアー報告

 1月8日は本年の初薬師の日でした。平尾井薬師堂で有名な平尾井地区では、平尾井薬師例大祭が行われました。平尾井薬師例大祭当日、信仰の心がひっそりと残る平尾井の里をのんびりと巡るツアーが実施されました。

『平尾井・信仰の地をぶらり旅』
〜素朴な里で、のんびりした一日を〜

実 施 日:平成25年1月8日(火)
場   所:三重県南牟婁郡紀宝町平尾井地区
参加人数:7名(三重県尾鷲市〜和歌山県那智勝浦町)

 

 平尾井薬師例大祭は前日から準備が始まります。朝6時半には地区の方が篭り堂に集まります。翌日に行われるお餅撒きのお餅を作ります。竃などを持ち寄り、地区の大半の方が参加して作られたお餅の量は画像(右)のコンテナいっぱいになる程です。今では、お餅を袋に入れて撒く地区が多い中、昔ながらの裸の姿のままでお餅を撒きます。

 

 お餅作りは昼までに終わり、いったん休んだ後、夕方には役員の方が篭り堂に再び集まります。お酒を飲んだり、餅を焼いて交流を深めた後は、本尊での参拝が夜遅くまで続きます。前日からの準備の熱心さからも、地区の方の昔の風習や文化を大切にする姿勢がうかがえます。

 

 ツアー当日、例大祭が始める午後までに、平尾井地区の信仰の心が感じられる場所を中心にぶらり旅。信仰物以外にも、平尾井地区には豊かな田園風景や素朴な場所が数多く存在します。のんびりと歩くには絶好の地区です。余談ですが、平尾井地区では米作りが盛んで、豊富な湧き水と米作りに適した粘土質な土は、おいしいお米を育んでくれます。参加者の方にも、お昼は平尾井米を使ったお弁当を召し上がって頂き、ご好評の意見を聞くことができました。

 

 画面左は、里に2箇所存在する庚申様のひとつです。この地区では、今でも持ち回りでお手入れが行われており、きれいな姿のままの庚申様が、里の守り神として佇んでいます。庚申様の他にも、子安地蔵様や個人の家神様など、様々な信仰物を見ることができました。画面右は、不動明王像が滝つぼにあった不動の滝です。地元の方でも一部の方しか存在を知らずひっそりと残る信仰場所です。残念ながら、不動明王像は3年程前の大雨で流されてしまったそうですが、マイナスイオンたっぷりの滝と、その周辺の美しい苔に参加者の方から感激の声が上がっていました。

 

 午後からの例大祭では、約1時間程神事を見学させて頂きました。年2回の例大祭(もう一日は8月16日)では、秘仏である本尊の薬師如来像がご開帳され、貴重な秘仏を本尊周辺から見学することができます。みなさんもこの貴重な体験には大満足の様子でした。神事が終わると、前日から準備して作られたお餅撒きが始まります。地元の方のお祭りということで、後方での参加になりましたが・・・驚くほどお餅が飛んできました!みなさん予想以上に拾われたということで、画像右の大満足の笑顔です。多い方は100個以上拾われた方も!お餅撒きが終わって、参加者の方の感想を聞きツアー終了となりました。

 参加者の方の感想では、
「他所の祭事などは、個人では参加しづらかったが、今回のような機会で参加でき、他所の祭事を知ることができてよかった。」 「山里の風景も仏像も大変素晴らしかった。」 「近くに住んでいるのに今まで知らなかった。今回参加して知ることができてよかった。」 「秘仏やお餅をたくさん拾えて得した気分。久しぶりに小旅行にきたみたい。」
などが聞かれました。

 今回のツアーでは、日頃の便利な生活に慣れてしまった私達にとって、便利さだけではない価値観・昔の文化や風習を尊ぶ心・地区の住民の繋がりの大切さなど、忘れがちな大切な物を感じる体験をして頂けたと思います。

(和田)

 おまけ

 お餅撒きの後、参加者の方が、地区の方に拾ったお餅をおすそ分けしていました。地区特有の行事を見学し、地区の方との交流の一コマ。人と人との繋がりを感じました!今回のツアーを通して、心が温かくなった一コマ。こうゆう場面に少しでも多く出会いたいと思いました。

news 2013.1.4

かざりさま

 あけましておめでとうございます!
本年も、三重・紀南エコツーリズムおよび、紀南ツアーデザインセンターをどうぞよろしくお願い申し上げます。

 年の初めに、紀南地域に残る正月の玄関かざり、「かざりさま」をしているお宅を訪ねました。

 ←中央に、立派な一対のかざりさまが見えます。

 近年、お正月に飛鳥町のかざりさまをよく取り上げるのですが、今年訪ねたのは有馬町の池川集落です。

 

 最近はどこも少なくなったそうですが、紀南地域には玄関や門のところにクイを一対立て、そこにシイの木や枝や、ユズリハなどをくくる風習が残っています。手製のしめ縄を渡して、まんなかにダイダイがつけられています。

 

↑池川集落のかざりさまで注目すべきは、こちらの「おつぼごき」↑。藁(わら)縄で背の高い“器”を作って、その中に、お雑煮やおせちを三が日乗せます。

よく見られるのは、クイの上に直接お雑煮などを乗せる方法ですが、池川集落は藁で器を作っておられます。
こちらの地区で数年前亡くなられた、90代の方が、「おつぼごき」の漢字を「御壷御器」と教えてくださいました。

 皆様の地域でも、昔から伝わる正月かざりはございませんか?小さな地域ごとに少しずつ違う、おもしろい風習があればぜひ教えてください!

去年のかざりさま記事は⇒こちら!

(小山)

news 2012.12.28

年末の大掃除

 早いもので、紀南ツアーデザインセンターで年の瀬の大掃除が行われました。

 毎日使う、奥川家のかまどを念入りに煤払い、屋根に上っての煙突掃除から始めます。

 
 

 ↑上から筒の中を落ちてくる煤(すす)を、かまどの煤取り口からかき出しています!

 そして、本日唯一の男性スタッフWに梁(はり)や桁(けた)に登ってもらい、年に一度の煤払いを行います。

 一日がかりで皆まっくろになり、なんとか大掃除を終えました。

 今年一年、多くの方々にお越しいただき、また地域の方々にも大変お世話になりました。本当にありがとうございました。本日よりお休みをいただきまして、来年は1月4日より始めさせていただきたいと思います。

 平成25年も、どうぞよろしくお願い申しあげます。

紀南ツアーデザインセンター スタッフ一同

news 2012.12.21

巨大なめこ収穫

 以前、お世話になっている方からなめこ菌を頂きました。それから約20日、ついに収穫をむかえました!

 

 画面左のものが最初のなめこ菌です。中を覗いてみると画面右のような状態です。当然なめこらしきものは見当たりません。この状態から、1日1回、霧吹きで水をあげる日々が続きます。

 

 しばらく水をあげる日々を続けると、画面左のように、なめこが姿を現します。一般的なスーパーで販売しているなめこは、画面左位の大きさです。自家製のなめこは、ここから一回り以上大きく成長します。水をあげ続けて約20日後、画面右の立派ななめこが採れました。大きさ的には、少し小さめなシイタケ位です。これだけ大きいなめこは初めて見ました。


 普段、家庭では購入したなめこを食べているので、なめこは味噌汁に入れる程度の大きさまでしか育たないと思っていました。自分達で育ててみて、きのこの菌類の生命力の強さに驚かされました。こんなに大きいなめこなら、天ぷらや鍋に入れてもおいしそうですね。なめこは、外菌に強く、家庭でも比較的育て易いそうです。みなさんも、一度試してみてはいかがでしょうか。

 (和田)

news 2012.12.14

平尾井・梅の木

 先日、紀宝町の平尾井地区へ行ってきました。平尾井といえば、平尾井薬師堂が有名ですが、今回は梅の木をご紹介したいと思います。

 

 今回は別件で平尾井地区を訪ねましたが、ふと地元の方が作業しているのが目に止まりました。何の作業をされているのか分からずに訪ねると、梅の木の手入れをされている最中でした。まだ花は蕾の状態で、花が咲くのは2月〜4月位だそうです。今回作業をしていた畑中さんは、私有の梅の木を100本以上も手入れされているそうです。今のうちに、腐った枝や邪魔な枝を切り落とすことで、花が咲いた時により美しく見えるそうです。今では、手入れをする方も少なくなり、「わしの代で梅の木も終わりかのう」と少し寂しい本音もおっしゃっていました。


 今でも、花が咲くほんの1.2ヶ月の為に手入れをされる畑中さん。世の中がどんどん便利になる一方で、自然を尊ぶ気持ちは軽視されがちな気がします。普段は便利な生活にどっぷりと浸かった私。偉そうなことは言えませんが、畑中さんの姿をみていると、熊野の恵まれた自然により関心を持とうと思いました。また花が咲く頃に行ってみたいと思います。

(和田)

news 2012.12.13

『古式・トチ餅作り』ツアー報告

 先週の日曜日、熊野市飛鳥町で昔ながらのトチ餅を、毎年作り続けている竹平巨嗣さん、禮子さんご夫妻をお招きして講座がスタートしました。

『古式・トチ餅作り』
〜おいしい山の食文化を受け継ぐ〜

実 施 日:平成24年12月9日(日)
場   所:三重県熊野市木本町517−1 紀南ツアーデザインセンター
講   師:竹平巨嗣氏(77)、竹平禮子氏(71)
参加人数:11名(三重県尾鷲市〜和歌山県古座川町 ・ 内、新規6名リピーター5名)

 10時。紀南ツアーデザインセンターに集まった参加者の方を、竃(かまど)のゆげが出迎えます。 

“古式”にこだわり、紀南ツアーデザインセンターの竃を使って竃用の木製コシキ(蒸し器。現在は金属製のものが多い)で餅米とトチの実を蒸します。

 

 ↑餅米の上に乗っている黄色の実がトチです。  ↑コシキを重ねて、もう一方にはキビを乗せます。

 参加者の方は、以前、このトチ餅作りにご参加くださった方以外全員が初体験です。

このたびの講師、竹平さんご夫妻の昔ながらの暮らしを大切にしながら、現代式に対応している竃や餅つきのある生活をご紹介し、竹平さんからは、トチの木やトチの花、実についての詳しい講義がありました。

そして、トチ餅を搗くまでにかかる、約1ヶ月ものトチの実の加工の工程をご説明くださいました。

 トチの実を山で拾うことから始まり、トチの実のアク抜きなど約1ヶ月間という手間のかかるトチ餅作り。トチの実は、食料が安定していない時代の大切な山の保存食でした。この工程をふんでおくと、5年でも10年でも保存がきくのです。冷蔵庫などが無い時代の貴重品です。

 そして、なによりも、この“手間ひま”がなんとも言えないおいしいトチ餅になる、と竹平さんはおっしゃいます。

 

 講義でトチの実加工の手間を学んだ後、ちょうど餅米が蒸しあがり、ご参加の方みんなで餅つき準備です。

まずは息がぴったりな竹平さんご夫妻にトチの実がふんだんに入った餅を搗いていただきます!

 
 

 参加者も餅つきに精を出されました。こんなに黄色が強く出る、たっぷりとトチの入ったお餅は初めてですが、これが竹平流。昔、集落の年配者から聞いた作り方です。

 

 ねこ(長く形どった切り餅用のお餅)にしてあるものは左がトチ餅、右がキビ餅です。キビは竹平さんが毎年育てているものを、石うすで挽いて粉にして持ってきてくださいました。残りは丸餅にしてあんこを入れます。皆さんとても真剣。そしてとっても楽しそうにしてくださいました。

 出来上がりをさっそく試食してみます。「搗きたてもおいしいが、搗きたては生餅で食べてみて、火で香ばしくあぶるには搗いて1日2日ほどした餅がええ。」と竹平さん。2日〜3日前に竹平さんと共に搗いておいたトチ餅を火鉢であぶってみます。

手作りでは、トチの粒が不揃いに残るのもおいしい味わいの一つです。

 
 

 搗きたてのトチ餅、キビ餅、そして禮子さんが手早く炊いてくださった、トチ餅によく合う里芋の入った熊野番茶の茶粥をたっぷりいただき、竹平流、古式・トチ餅をじっくりと堪能することができました。

 

 参加の皆様からは、
「買うものとはまた違う、ぜんぜん別もののトチ餅だった!添加物のないすばらしい食。」
「トチの味を本当に味わえた。手作りならではの味。妹が山間部に居る為、トチの実があれば作ってみようと思う。」
「以前参加させてもらったが毎回新鮮な体験。火を使った暮らしに感動を覚える。デザインセンターの火鉢に憧れてついに祖母から譲り受けてきた。」
「家に、5年前拾ったトチの実が眠っている。明日から早速作って、日のめをみせたい!」

「昔の食生活を伝える場が少ない中、こういう文化をこのように伝えている方がいるというのがうれしい。昔ながらをずっと続けている竹平さんに敬意を表する。」

等などのご感想をいただきました。

 “古式”、トチ餅作りに学ぶ、山のこと、季節のこと、人の思うようにならない自然の摂理やトチの実拾いに熱中してしまう楽しさ、そして特別な味わい。それらを、竹平さんのトチ餅とともにしっかりお土産に持ち帰っていただき、本日の講座が終了しました。

(小山)

news 2012.12.10

『なすび選りの森へ』ツアー報告

実 施 日:平成24年11月18日(日)
場   所:三重県熊野市五郷町湯の谷(かやのき園)
講   師:林業家 尾中鋼冶氏(80)、三重県林業研究所主幹研究員 西井孝文氏
参加人員:7名(大台町〜新宮市)
共   催:三重県農林水産部みどり共生推進課

 とっておきの熊野 山村の暮らし体験講座 その三十四
『なすび選りの森へ』
〜林業家、尾中さんの森作りを見る〜

 予定していた17日はあいにくの雨、翌日の実施になり予定人数12名から少なくなり7名の参加者で行われました。
ツアーの始めから活発な質問、意見が出され、古式林業、山の話、そして尾中氏の人柄への関心が高いことが伺えました。

 熊野市の山間部の里、五郷町の林業家、尾中鋼冶さんを訪ねます。尾中さんは熊野人を感じさせる佇まい、祖父の代から三代で育ててきた山を案内していただきます。この散策の目的の一つは、現代式林業と熊野の古式林業双方に触れ、収益を得ながら“山を育てる”「育林」を知っていただくことです。

 

 ↑尾中さんは、国土緑化推進機構の選定する平成15年「森の名手・名人100人」に選ばれています。ツアーの始めは、尾中さんが大切に保存、展示されている古い山道具(木を挽くのこや、筏のための道具など)をご説明くださり、数年前まで尾中さんご自身が行っておられた立ち皮剥ぎの写真を見せてくださいました。今はほとんど見かけない、杉皮を屋根に葺いていたころの仕事ですが、尾中さんの旧宅は今日まで杉皮を葺いてこられたため、最近まで立ち皮剥ぎをしてこられました。

 

 集合はお昼時。三重県林業研究所主幹研究員の西井孝文さんは約20年、きのこの調査や実験を行ってこられ、県内、地域での普及に携わっておられますが、西井さんが作ってくださった茸汁と様々なきのこのご飯、天ぷらを試食させていただきながら、きのこと森の関係、地域の取組みを講義していただきます。

 いよいよ、尾中さんの案内で「なすび選り」の森へ。「なすび選り」とは、大きくなったものから順に収穫するナスの様に、大きくなった木、取りどきの木から順に伐っていく、いわゆる択伐林業のこと。熊野の古式林業として尾中さんは大切な考え方をお持ちです。

 

 「大きな木を伐って収益を得ると共に、下にある木を育てる。山を育てていく、絶えず林が林のまま続いていく。それが一つの林業の理想であると思う。」

 また、皆伐と違い、残っている木があるため目を楽しませることができる、ともおっしゃいます。

 道中、参加者の方からの「なすび選りによる伐採の基準は?」などの質問や、尾中さんより、木を出すルールや、伐採の仕方、手をかけないで木を育てるということなどたくさんのお話がありました。

 参加者には、間伐などの林業に従事する方、木を取り扱う木工関係の方、山主の方から自然散策がお好きな方などがおられましたが、尾中さんと接するなかで途方も無い木の年月や、山と生きることについて、考え深く、スタッフも含め引き込まれていったように思います。

 散策のなかで、尾中さんに林業の大切な場面を見せていただくことができました。なすび選りで木を伐る前に行う神事の様子です。

 

 山の中で榊の枝を捜し、伐採すると決めた木の根もとに挿し、塩と米と酒をそなえます。帽子をとり、祝詞を唱え、お神酒を木の周りにかけるのです。

 伐採する現場へは一般ではほとんど近寄ることができず、目にすることのない光景ですが、尾中さんたちは山に対しての礼儀を今でも絶やしておりません。願うのは、山への感謝と伐り出しの安全、せっかく出す木が良い値で売れますように、ということ。そして、伐る木をどのように使うかを伝えることもあるそうです。

 最後に3本ほどの母樹林(種を取る木として残した良い木)を見せていただき、ツアーが締めくくられました。

 皆様からの参加しての感想です。
「仕事で間伐をしているが、今日見せてもらい、考えることがあった。」
「世の中は皆伐が主流に思うがなすび選りがもっと増えてほしく、残念に思う。」
「国を挙げて間伐する、地域で木育することが大切ではないか。」
「本当に歩きやすくて、本当に美しい森。だんだん崩壊する山が増える中で、本当の山作りが見える。」
「尾中さんの木に対する愛情が伝わってきた。」

 国土のほとんどを森林が占める日本。紀南地域でもその大部分が林業の山です。近年、山への従事者が少なくなり、山の経済的な問題、期待はまだまだこれからです。また、育林と自然環境の問題は、私たちの生活に影響を及ぼすことでもあります。山村の暮らし体験講座 『なすび選りの森へ』〜林業家、尾中さんの森作りを見る〜 で、楽しく散策しながら考えを巡らし、それが、山についての一つの未来へ繋がるきっかけになることを願い、尾中さん、西井さん、参加者の方々にお礼を申し上げ、講座が終了しました。

(小山)

news 2012.11.21

『徐福伝説と波田須の史跡を巡る』ツアー報告

 

 11月10日(土)に行われた、『徐福伝説と波田須の史跡を巡る』ツアーを報告します。

 とっておきの熊野 熊野古道エコツーリズム

『徐福伝説と波田須の史跡を巡る』

 〜向井さんと行く、一味違った古道歩き〜

実施日:平成24年11月10日(土)
参加者人数:10名
実施場所:三重県熊野市新鹿町〜波田須町

 今月10日に、三重・紀南エコツーリズムガイドの向井さんの案内で、新鹿〜波田須間を歩いてきました。

 写真は今回のツアーをガイドして下さった向井さん。熊野古道語り部友の会の役員であり、熊野古道の保全活動も積極的に行われています。また、地元の歴史研究にも力を注いでいて、貴重な資料を発掘するなど多分野においてご活躍なさっています。

 今回のツアーでは、向井さんの提案によって、前半・後半に分けてテーマが設けられました。前半のテーマは植物です。画面右のツリガネニンジンなど秋の草花もたくさん見ることができました。参加者の方も、植物を意識して歩いたことで、日頃は見落としてしまいそうな植物を見つけ、様々な発見をなさっていました。

  後半のテーマは歴史です。熊野古道というと苔の生えたきれいな石畳を思い浮かべませんか?向井さんによると、幅2mに満たない細い道や舗装されていない道も熊野古道だそうです。徐福の宮では、向井さんによる紙芝居が行われ、波田須と徐福との関係についても知識を深めることができました。日頃から、地元の歴史を研究されている向井さんならではのガイドに、参加者の方も惹きつけられていました。

 今回のツアーでは絶景ポイントも多数ありました。波田須町は、海を見下ろせる丘にあり、眼下には広大な海が広がっています。参加者の方からも、「すごく景色がよくて気持ち良い」と感動の声が上がっていました。

 当日は天気も良く、約3時間程の熊野古道ツアーとなりました。向井さんのスムーズな道案内も手伝ってプログラムの時間通りのツアー進行ができました。参加者の方からは、「しばらく、熊野古道を歩いていなかったが、改めて熊野古道の良さを確認できた」 「久しぶりの運動で気持ちの良い時間を過ごせました」 「同じ古道ガイドとして、向井さんのガイドが非常に参考になった」などの声が聞かれました。

 今回のツアーは、熊野古道や自然の魅力を知ってもらうだけではなく、向井さんの人柄に触れることで、一味違った熊野古道ツアーとなりました。

(和田)

news 2012.11.20

秋の収穫

 熊野市山間部の五郷町へ、先日、尾中さんを訪ねました。

 

 尾中さん、収穫の真っ最中だったのですが、この実、なんだかお分かりでしょうか??

 ←なんだか馴染みのあるカタチ・・

 ゴマの実です。このまま噛んでみましたが、ゴマの油分と香りがしっかり感じられました。尾中さんは収穫後に炒るそうです。香ばしくておいしそう!

 

(小山)

news 2012.11.16

丹倉神社

 熊野市の山間部、育生町赤倉に、熊野の自然信仰の姿が残る丹倉神社があります。

 紀南地域では、このように巨岩をお祀りしている場所が多く残されています。そこでは、岩や巨木、滝など、人力の到底及ばない対象を、大切に敬う先人の思いを感じることができます。

 敷地にどっしりと根を張る巨木も見ごたえがあります。

 

 明後日、18日の日曜日は、地域の方によってお祭りが執り行われる予定ですので、ご興味のある方、ぜひ訪れてみてはいかがですか?

 11月18日 日曜日
 朝10:00から
 熊野市育生町赤倉 丹倉神社
 
→地図はこちら

山道は狭くなっております。お車の運転は、なるべく乗り合わせて、どうぞお気をつけて!

(小山)

news 2012.11.11

物語おこし

 今日、三重県が進めるプロジェクト「美し国・三重」で、鈴鹿市の不断桜グループによる“物語おこし”が行われました。

不断桜グループは、地域に伝わる物語や人物を形あるものにして残し伝えることを目的に、平成3年結成。ジャンボ紙芝居の創作と上演によって、地域の誇り作り、地域間交流に繋げています。

 
 

 伊勢の斎王物語を上演。紙芝居キャラバン隊として、今日の熊野会場をスタートし、伊勢会場(賓日館)、鈴鹿会場(子安観音寺)と巡ります。

物語おこしのジャンボ紙芝居の上演に合わせて、ここ、熊野でも“木本探検クラブ”が中心となり木本組で地域の紙芝居を行いました。

演目は、『かみさまになった庄太夫さん』
     『泊観音様と鬼退治』

演者はたいやき屋のながしまさん、道具屋の和田さん、駅前の本屋・西さん。息が合っているのか合っていないのか、とっても味のある読み語りが情緒を誘います。

 
 

 また、不断桜グループによる物語おこしで、南牟婁郡紀宝町の檜杖(ひづえ)という地域を取り上げようと、地域での聞き取りが行われています。今日は檜杖の代表として、三重・紀南エコツーリズムガイドを務めていただいている荘司健さんが、地域のお話をしてくださいます。

 

 紙芝居による地域の物語おこし。この分かりやすく楽しい取組みを、子供達を含め多くの方に見ていただきたいですね。

(小山)

news 2012.11.06

秋の香りのゆず入荷

 熊野の山深い里、神川町の柳谷から無農薬の香り高い“ゆず”が届きました。

 このゆずは、柳谷の集落の方々が、古くからある原木をもとに地域おこしの為、5年かけて苗木から育てたものです。鹿やウサギとにらめっこしながら育て、今年初めて実を付けました。

 
 

 完全な無農薬の為、果汁はもちろん、皮も安心して使うことができます。皮は刻んで小分けにして冷凍しておけば、お正月のお雑煮や、普段のお吸い物、鍋物などに楽に入れられますよ!

捨てるところの無いゆずは、種を水に浸しておけば種からとろみが出て、頬、手などへの化粧水として活用できるようです。

 ←生産者のお一人

 入荷したゆずは、柳谷集落の方6名で100年以上の原木から接ぎ木して作りました。もともと、山里の神川町は自生のゆずが多いところで、昔々は、筏師などが泊まる宿で使ってもらうため、集落の人でゆずを搾って卸していたそうです。

 よく見てみると、集落いたるところに古いゆずの木がみられます。

 
 

 ・得優1つ 100円
 ・中サイズ2つ 160円
 ・小ぶり3つで 200円 

山里からの季節の香りです!皆様お一ついかがですか?

(小山)

news 2012.11.04

ヘチマのタワシ

 今年もTDC産“ヘチマのタワシ”が出来上がっています!

 お一つ100円、漂白していない自然の色です。少し固めのものはお風呂で足やかかと用に。そのほか、台所やさまざまなものに使えます。

 使い終わった後、ヒモで吊るして乾かしておけば1年以上綺麗にもちますよ。ぜひお試しくださいね。

(小山)

news 2012.11.01

大丹倉

 先日、休みを利用して今更ながら育生町にある大丹倉に行ってきました。絶景ポイントの近くまで車道が通っていて、徒歩5分で絶景ポイントまで行くことができます。

 

 絶景ポイントまでの途中には、アサマリンドウが咲いていました。アサマの由来は三重県にある朝熊山(あさまやま)からきているそうです。紀伊半島南部や四国・九州の山や林内に咲いています。決まった場所ではなくバラバラな場所に咲いていて、野生の植物ならではの咲き方におもしろさを感じました。

 

 絶景ポイントの岩上から見下ろす景色は、見事としかいいようのない景色が広がっていました。眼下には人工物がほとんど見当たらない山々が広がり、自然の美しさをシンプルに感じることができる場所でした。たまたま行った時間が夕方だったので、きれいな夕日まで見ることができました。

 熊野にはたくさんの雄大な自然が今でも残っています。大丹倉の他にも名勝と呼ばれる場所は数多く存在しますが、自然の魅力を単純に味わうという点では、個人的にかなりの上位に入ると思います。普段の悩みやストレスを忘れてしまう程に、心を惹きつけられました。日頃、悩みやストレスを感じている方は一度いってみてはどうでしょうか?悩みやストレスを吹き飛ばしてくれるかもしれませんよ(笑)

 (和田)


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