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news 2013.3.28

平尾井の桜

 今日は、紀宝町の平尾井地区に桜を訪ねて行ってきました。平尾井薬師堂へ向かう途中の坂道、桜並木が迎えてくれます。

 

 本日は生憎の天気でしたが、気にならない程にきれいに咲いていました。しかも、実はまだ満開じゃなかったんです。画像でみると満開に見えますが、まだ6分か7分咲き程度でした。他の地区の桜は今が満開で見ごろですが、平尾井地区の桜はまだまだ楽しめそうです。

 

 平尾井は、ここ最近も冷え込んだそうで、他の地区に比べて開花が遅れているそうです。6・7分しか咲いてない今でも十分に楽しめますが、今週の土日や来週中とこれから先に見ごろを迎えそうです。桜が咲く丘には、地元の方がベンチを置いて下さっているのでゆっくりと楽しむことができます。まだ、今年の桜をご覧になっていない方は是非見に行ってみて下さい。

 (和田)

news 2013.3.23

木を食べる木

 今日は、熊野を楽しむ達人の会の特別例会がありました。

 例会の様子はまた後日!ご報告いたします。
今日、訪ねた御浜町阪本から鷲ノ巣山へ向かう道中に見つけた、変な木。

 この木をよく見ると・・・
 

 大きな口を開けて枝を食べてるみたいです・・・。

(小山)

news 2013.3.22

授賞式

  第8回 エコツーリズム大賞“大賞”を受賞いたしました!

 今年の、環境省と日本エコツーリズム協会による、『第8回エコツーリズム大賞』にて、熊野をフィールドに独自のエコツーリズムを貫いてきた紀南ツアーデザインセンターが認められ、大賞を受賞いたしました。
すべては、いつもデザインセンターにいらしてくださる地域の皆様の教えと、支えがあったからこその大きな賞です。

 発表のホームページは→こちら!

 今年は全国から65団体の応募があり、下記の9団体が受賞されました。
★大賞 
紀南ツアーデザインセンター(三重県熊野市、フィールド:紀南地域(熊野市、御浜町、紀宝町、その他))

★優秀賞 
・小岩井農牧 株式会社 (岩手県岩手郡雫石町)
・特定非営利活動法人 あそんで学ぶ環境と科学倶楽部 (東京都中央区)
・高山市乗鞍山麓五色ヶ原の森 (岐阜県高山市)

★特別賞 
・日高地域活性化協議会 (北海道沙流郡日高町)
・谷川岳エコツーリズム推進協議会 (群馬県利根郡みなかみ町)
・特定非営利活動法人 赤目四十八滝渓谷保勝会 (三重県名張市)
・湖西夢ふるさとワイワイ倶楽部 (滋賀県高島市)
・社団法人 西土佐環境・文化センター四万十楽舎 (高知県四万十市)

 昨日、環境省で授賞式が行なわれました。

 

 紀南ツアーデザインセンターでは、ありのままの熊野のすばらしさをお伝えしてきました。デザインセンターには、9年間、沢山の地域の方の出入りがあり、私達の理念をご理解くださり、考えを共有してくださる沢山の方のご活躍が全国的に認められ、最優秀に輝いています。

ぜひ、熊野に暮らす皆で、私達の地域をますます誇りにしていける大きなきっかけにしていきましょう!

 紀南地域の紹介と、取組発表をさせていただきました。

 9年間助けてくださった熊野の皆様、熊野ファンの皆様、本当にありがとうございます。これからも、デザインセンターは皆様と共に熊野を楽しんでまいりたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

(紀南ツアーデザインセンター スタッフ一同)

news 2013.3.21

原始信仰『まないたさんへ』

先日行なったツアーのご報告です。

熊野を楽しむ達人の会
とっておきの熊野 熊野の自然、歴史、文化にふれる旅
『原始信仰 まないたさんへ 』
〜早春の山村、池川を訪ねる〜

●実施日;平成25年3月16日(土)
●場所;三重県熊野市有馬町池川
●案内;紀南ツアーデザインセンター スタッフ
●案内協力;池川地域の方々
●集合場所;JR紀勢線「有井」駅前
●参加人数;12名(和歌山県那智勝浦町、三重県御浜町、熊野市有馬町〜尾鷲市)

このツアーは、熊野にある様々な信仰の中でも自然崇拝、特に巨岩信仰の源を遡ってみようと企画を始めました。

熊野市有馬町にある産田川の源流の一つに、磐座(いわくら)を思わせる巨岩郡があり、その中に「まないたさん(さま)」はあります。二つの巨岩と、その間に挟まれた石柱を「まないたさん」と呼び、信仰の対象としているものです。昔から腰から下の疾患と、特に婦人病に霊験があるといわれています。

電車のなかった時代に、歩いて新鹿や大泊から山を越えてお参りに来た話を聞きました。

元々は湧き水があり、神話の「真名井戸(まないと)」とされ、水神を祀っていたとされています。これが転じて「まないた」になったといいます。水神は五穀豊穣の神。子宝の祈願に訪れる方もいるようです。また寝小便に効くと伝えられ、小さい俎(まないた)をお供えし、効きめがあったら大きな俎を持ってお礼参りに行ったそうです。

 この旅では、まず産田川のほとりにある産田神社に立ち寄り、参拝後、社殿の両側にある「神籬(ひもろぎ)」を紹介しました。 古代、神社建築がなされる前は、石で囲んだ祀り場(祭祀台)に神を招き降ろして神の座とし、祭りを行なっていたと考えられています。

  社殿に向かって左のひもろぎ。              こちらは右のひもろぎ。

それぞれに榊が植えられています。どちらも垣根越しに見せて頂きました。神の宿る聖なる場所として、日本で二箇所とする説があります。

 ←白石の上は土足厳禁。備え付けの草履にて。

さあ、これからいよいよ「まないたさん」へ。このツアーでは、植林の中の古道(旧生活道)を通っていきます。

産田川の横を上流へ向かって歩き、植林の入口に向かいます。

この日は、一昨年の水害の復旧工事をしていたので、残念ながら川が濁っていました。有馬に住んでいるスタッフによると、川エビが捕れたそうですよ。

車道は産田川の横から有馬と池川を結ぶ舗装道路がありますが、同じく水害で寸断され復旧中です。このツアーは、歩いてお参りした時代にのっとり、植林の中の旧生活道を登っていくことにしました。

季節柄、落ち葉が多く石もあり、「足元注意」の呼びかけを順番に後ろの人に回しながら進みます。登り道が続くので、ペースは少しゆっくりめに。それでも息が切れてきます。

 

↑間に小休憩。見渡すと、そこかしこに棚田跡の石垣が見られます。約40年前は、一面、棚田だったことがうかがわれます。

 

途中の休憩で、「こんなの作ったんさ」と尾鷲市から参加のOさん(80歳)。

かまぼこ板に割り箸を折って足をつけたと見せて下さいました。ペットボトルに塩水も入れて用意され(海辺の集落の方の昔からの参拝方法の一つです)、後でまないたさんにお供えされました。

やっと到着です。 

まないたさんの傍らにある小さな滝。ここは水こり場であり、垢離取場だったとされています。池川は山伏が拓いた村という話もあり、この辺りで籠り、行を行なっていたのではないでしょうか。

 お一人おひとり、それぞれの想いを祈ります。

 自由にお参りや場の空気に浸って頂いた後は集合写真。

 次は腰から上、眼や頭痛にご利益があるという池川薬師へ。

薬師堂へ続く、通称、薬師坂にある庚申さんにもお参りをする参加者(左写真) ひときわ大きな岩は音鳴岩。昔この辺りは一面の棚田。産田川が見降ろせる谷になっており、風が吹くとゴォーと音が鳴り響いたので、音鳴岩というそうです。(右写真)

 登りの石段が続きます。あと一息!

お薬師さんへの参道は、この企画の話を聞きつけた地元の方が石段の回りの下草を刈ったり、石の上を掃いて「あらけて」(熊野弁;整えて)下さっていました。落ち葉や岩があり足元注意の山道が続いた後。参加者から「わぁ〜、全然違う」「きれい。歩きやすい」と声がもれました。

暮らしの中に当たり前にある祈りの場。生活に根ざし、それだけ暮らしに溶け込んでおり、昔から大事にされている在り様を感じました。

登り切ったところで、珍しい石を抱く樹齢、数百年の桜の古木を見せて頂きました。

石に根っこがまたがるように、覆いかぶさり根を張っています。みごとな巨樹です。個人宅の庭、生活の場なので、残念ながら一般に公開しているわけではございません。今回、ご厚意で見せて頂けました。

家人の手作りのひょうたんや、藁草履の手法でこしらえたミニ・ビニール草履の作品が部屋いっぱいに飾られています。ひょうたんの表面は手描きの絵柄がそれぞれの味わいをさらに醸し出していました。

休憩を挟んですぐの池川薬師に移動。案内は、池川集落の古老である仲森増穂さん(89歳)にお願いしました。

「あの山の向こう、産田川の上流約4kmの仏坂という地に、元々薬師堂はありました」と仲森さん。

今でも古い瓦があり、薬師堂跡とわかるそうです。そこから今の場所に。それから一度、安楽時(有馬町)に移され、また現在の場所に戻ったと伝えられています。

 

説明を聞くのに立ち止まった道の傍らに、多くの参加者の目を引く、椿の大木がありました。真っ赤な大輪の花で珍しい種類です。皆さん手に取ったりと見入っています。

 

思いがけないところやモノ、事に参加者の皆さんが興味を持たれることがあります。この椿や後のニッキなどが今回のそれ。地元の方にこれらの苗木を分けてもらう約束をされた参加者の方もいて、地域の方との思いがけないふれあいが、エコツーリズムのおもしろさの一つなのかもしれません。

どんどん池川集落の田園風景が広がる中央へ歩を進めます。休耕田もありますが、3月中旬は田起こしが始められていて、春が来た証です。

                            ニッケイ(ニッキ)の木

デザインセンターのスタッフは、小学生の時にこの木にクワガタが大量にいて、捕まえに来たそうです。ある時、夜店のおじさんに教えてもらって捕まえにきたら、前夜に大人たちがしこたま捕獲した後だったという、ほろ苦い思い出を披露してくれました。                            

青い空と日差しに映えるハクモクレンの白がまぶしい。レンゲも咲き揃い、春の息吹を感じます。

池川集落からなんと熊野灘が望める、山川健一さんの実家の庭先。「眺めがいいから」とご提供くださいました。

この先に、今は産田神社に合祀されている池川神社跡(木が一部生えていないが、それとわかりずらい)を説明頂き、仲森さんとはここでお別れ。一行は田園の中央を通る、小川沿いの細い舗装路を来た方向、植林へと帰路につきました。

帰りの下り道は、登りよりも慎重に。足に疲れが出てきたり、膝が笑って踏ん張りが効かなくなりがちです。下り坂は杖を使い滑らないように十分、注意を喚起しながら降りました。

足元が悪いから悪坂、と呼ばれている石段が続く箇所があり、行きと同様、「竹の出っ張り」「倒木」などと気をつけることを後方に伝え、意識しながら一歩、一歩、踏みしめて下りました。

山道を抜けたら、みかん畑を通り抜ける昔の生活道を使い産田神社横まで戻ります。町並みや海岸線が一望。実はこの道、仲森さんの娘さんが教えて下さいました。平坦で歩きやすく、景色もいいからと。約50年前は小学校の通学路だったそうです。

舗装路に出ました。ここまでくれば、後は朝集合した有井駅まで約20〜30分。皆さん、心なしか足取りが軽くなってきたような。

庭先の花々が満面笑みをたたえて見送ってくれているようです。山里の春はまさに草木が芽吹き、いのちが輝いていました。 

 いい季節に池川を訪ねることができて、幸いでした。盛りだくさんの内容になり、参加された皆様には予定時間を少しオーバーした分、安全第一でペースのご理解とご協力を頂き、ありがとうございました

 まないたさんへは、車ですと市街地から約20分で池川薬師堂前の三叉路に着きます。今回のツアーと逆の順路で、お堂を過ぎて薬師坂を降りてお参りできます。

 有馬からの産田川横の林道は、もうすぐ利用できる予定です。ご参考に。

【参加者の感想】

和歌山県那智勝浦町・女性:土地々の人のお話しが聞けたのが大変良かった。

御浜町・女性:初めて行ったが、産田神社の神籬は興味深い。縄文時代や弥生時代に関心が湧いてきた。

御浜町・女性:テレビで里山風景を見るのが好きだが、里山って熊野にもいっぱいあるやんか、と思った。堪能した。

久生屋町・男性:熊野に住んでいるのに初めて池川に来た。人口を養うのにあれだけの棚田が要ったんですね。最盛期には家はどのくらいあったのか。
また、植木や花、田畑を皆きれいにされているのがすばらしい。

有馬町・女性:一昨年、有馬町(熊野市)にUターンしてきたが、有馬町ってこんなに歴史が深いと驚いた。帰ってくるまでは奈良を歩くのが好きだったが、奈良よりずっと有名になると思うような風景と歴史だった。

有馬町・女性:今回池川に行き、思いがけず同級生に会えてよかった。手編みの草履をみせてもらったので、草履作りをしたいい。

有馬町・女性:小学校のときの思い出を思い出した。すごく懐かしい道行きだった。今日はいままでで一番いい日だったと思える。

波田須町・女性:今日聞いたり、見たり、知ったことを家に帰って整理したい。調べて勉強もしたい。

尾鷲市・女性:池川は初めて。山の田んぼ跡に感心した。

御浜町・女性:昔の人の暮らしを想像しながら歩いた。昔の人はえらかったなと色々考えた。そんな時間が持ててよかった。

御浜町・男性:池川を案内くださったお一人、仲森さんが偶然にも、大阪の知り合いと繋がりとてもうれしかった。またいい企画をしてください。

(記録:大森)

news 2013.3.16

春のお便り

 先日、熊野市有馬町の山間に位置する池川集落を訪ねてきました。その道中で思わぬものを発見しました!

 上の写真の植物なんだかわかりますか?春になるとあちこちで生息している植物です。

 そうなんです!つくしなんです!朝晩はやや冷え込み、まだまだ寒さを感じると思っていましたが、日中になるとぐっと気温も上がり大分春らしい陽気になってきました。春の訪れを感じさせてくれるつくしをみて、ほっこりとした気分になりました。

 山間部でなくても、ちょっとした道端や野原でもよく見かけられる植物なので、是非探してみて下さい。つくし以外にも、熊野の自然からは様々な春のお便りが届きます。みなさんの周りにも実はもう届いているかもしれませんね。

 (和田)

news 2013.3.12

縁側サミットとお雛様

 紀南ツアーデザインセンターと、ここ木本町の街中に、沢山のお雛様が飾られています。展示の様子をご覧下さい。

 紀南地域では、旧暦でお雛様を出す風習があります。なので、一般的な3月3日から4月3日まで一ヶ月ゆっくり飾ることができます。

 

 紀南ツアーデザインセンターの室内では、毎年、古布による手仕事の会「くまの縁側サミット」の発表会を開催していますので、皆さんが思い入れのある着物などで作ったミニ振袖や貝雛、吊り雛が鮮やかです。

 また、木本の町では、商工会議所と地域の家々によってお雛様めぐりを計画しています。紀南ツアーデザインセンターには木本の旧家のお雛様を飾らせていただいていますよ!

 
 

 入り口には、商工会の皆様が飾りつけられた絵手紙の会のお雛様を見ていただけます。
4月3日まで。ぜひ木本の町を巡ってみてください!

(小山)

news 2013.3.10

鷲ノ巣山と鷲ノ巣池

 先日行われた企画のご報告です。

 熊野を楽しむ達人の会 第72回例会
『歴史探訪 鷲ノ巣山登山』
〜奥山に眠る鷲ノ巣池をめざす〜

●実施日:平成25年3月9日(土)
●場所 :三重県南牟婁郡御浜町阪本
●インタープリター(案内人):亀田昭治氏(御浜町阪本)、川島功氏(紀宝町鵜殿)
●集合場所:阪本 折山神社
●参加人数:4名(紀北町〜紀宝町)

 快晴に恵まれ、御浜町のツアー企画がスタートしました。

 このツアーで訪れる御浜町阪本集落は、なだらかな棚田風景の広がる素朴な里で、紀州犬発祥の地とされ、近年はフジバカマ(秋の七草)の里としても知られ始めています。

 季節は春、歩けば早咲きの桜やコブシ、つくしが見られ、畑にはホウズキなどが植えられはじめていて里の暮らしを垣間見ることができます。のどかな阪本ですが、それでも人口の減少があり休耕田が多く見られます。

 阪本の美しい棚田が今日まで守られた訳、それは集落のすぐそばから屹立した岩倉に続く、鷲ノ巣山の山中にあります。
江戸時代、阪本の庄屋「小原源七郎」が、雨水の溜まらない地形のため困窮する米作りと水取り争いをなんとかしようと、807メートルある鷲ノ巣山の650メートル地点に、大きな人口の池、“鷲ノ巣池”を築いたのでした。

 ご案内いただく阪本在住、亀田氏。

 亀田さんの案内で、阪本にある「折山神社」を訪れます。折山神社にある1対の石灯篭には「小原源七郎」始め鷲ノ巣池に普請した者の名が刻まれています。

 亀田さんの案内で、阪本の棚田の間を歩き、亀石灯籠を見せていただきました。この燈篭は、御浜町と熊野市の間にある霊山・妙見山を遥拝する所とされています。

 

 阪本(上地)を歩いた後、いよいよ登山開始。全国の200烏帽子山単独踏破、川島さんにバトンを渡し案内をお願いします。

  毎週、阪本とご自宅の鵜殿を行き来しておられる。

 山道は危険箇所が多く、健脚向き、案内が無いとなかなか行くことができません。川島さんの励ましのもと、一同こころを一つにして進みます。

 
 

 山頂にはお昼前に無事到着、途中に見えた阪本集落、尾呂志の集落を眺めながらお待ちかねのお昼をとりました。

 鷲ノ巣山頂から目指す“鷲ノ巣池”へ。

 約30分間歩き、鷲ノ巣池に到着!池には水がよく溜まっていました。水底には樋(水を抜く栓)がみられます。亀田さんが子供の頃の昭和40年代までは、田んぼへ水を通す為、ここへ樋を抜きに行く大人がまだいたそうです。険しい山道を上がり、池にもぐって樋を抜く作業でした。

 さらに驚くところは、堰堤がしっかりと残り、谷をせき止めた石積みが約20メートルに及ぶ膨大なものだということ。池の水位があがり、あふれた水を流す水路も脇にとってあります。

 160年前の人々が、約半年で完成させた鷲ノ巣池。山中に築く、ため池への期待は大きいものだったでしょう。働き手の日当は米一升だったといいます。

  鷲ノ巣池を後にして、次は三倉谷池目指し下山。

 山中からは、妙見山が見えます。特長的な形をしておりよく分かります。

 
  一旦、里に降り立ち皆さん、ほっとした表情。

 ここから一路、阪本で「大みぞ」と呼ばれる水路跡へ。長年使われておらずほとんどが埋まってしまっていますが、全長約2キロを実際歩くと、石で丁寧に造られていた様子がよく分かりました。

 大みぞを歩く。

 大みぞの先にはもう一つの人工池、“三倉谷池”が待っていました。鷲ノ巣池よりひと回りほど大きい三倉谷池は、阪本川を完全にせき止めた大工事。池(阪本川)の奥には左右と正面に3つの岩倉が切り立つ姿から、三倉谷と呼ばれます。

 

 ↑池を目指して水路を歩きます。大きな大きな石畳におどろきます。ここは、鷲ノ巣池同様、三倉谷池の水があふれた際に流れる水路です。オーバーフローの為の立派な造りは目を見張るものがあります。

 鷲ノ巣池に溜まった水は、樋を抜くとまず、この三倉谷池に溜まり、三倉谷池の樋を抜くと大みぞを水がつたい、集落の棚田まで運ばれる、延べ7年と半年を費やした、一大事業を探訪しました。

 

 ↑三倉谷池の水深は3メートル。6年ほど前は水をたたえた姿が見られましたが現在はカラ池となっていました。

 参加者の方の感想は、
鷲ノ巣池を目の当たりにするととても感動した、今日一日でも大変な道のりだが昔の人は水田の為大変な苦労だったと思う、日本人の米作りに対する執念は他国に決してまねできないものだと思った、などでした。

 最後に、亀田さんからは以下のようにお話がありました。
「皆さん、阪本の地を訪ねてくださりありがとうございました。ツアーデザインセンターで4度目の企画になります。足に自信の無い方を安易につれてはいけない所ですが、最近、尾呂志学園の生徒が池を訪ねてくれました。
地域の宝でありながら、地域の人が知らない。その責任を感じています。私も60の歳になってから知った鷲ノ巣池ですが、この、ため池や近くに横垣峠などの古道があり、いいところに住ましてもらっていると、やっと思います。ぜひまた来て下さい。」

 鷲ノ巣池とは
 
標高807mの鷲ノ巣山の650m地点にあり、池の堤長30m、奥行50m、水深5m。堰堤下の側面を見ると、10数mに及ぶ強固な石積みに驚く。鷲ノ巣池は、江戸時代、米作りに力を振り絞った当地の人々による人工の溜め池だ。約40町歩の水田が広がる阪本だったが、江戸時代は農地拡大にともなう水問題が深刻だった。切り立った岩場の山々に囲まれ雨もすぐに流れてしまう土地で、用水に乏しく困窮し、近隣間の争いや年貢の問題が起きていた。

 天保8年11月、当時の坂本村の庄屋、小原源七良はこの窮状を脱する為、世話役や有力者、地元民意を得て山中に一大工事を決断する。紀州藩から白井久蔵という土木技術者、大庄屋真砂亦助や木本代官なども参画した大工事であった。計り知れない労力と思いを持って約半年を費やし、天保9年4月に鷲ノ巣池が完成。また、鷲ノ巣池完成の7年後、下流部に堤長36m、奥行54m、水深3mの三倉谷池が完成した。工事に延べ1万2,390人の人夫を要し、この2つの池によって阪本は恵まれた耕地をもつ豊かな集落となった。その後、池は昭和40年代まで使われ、水道は近代化された。鷲ノ巣池は160年経つ今も、静かに水をたたえている。

(記録 小山)

news 2013.3.4

薪割りとかまど

 本日は薪割りとかまどをご紹介したいと思います。3月に入ってもまだまだ寒い日が続いています。紀南ツアーデザインセンターでは、寒い時期には欠かせない薪とかまどです。

 

 画面左が薪割りの様子です。僕もここの職場に来て初めて体験しました。体力しか取り柄のない僕は密かに自信を持っていましたが・・・マンガで見るのとは大違いで、大変難しく、長時間続けると腕がパンパンです↓まったく中央に命中しません(笑)空振りもしばしば。密かに一人で修行を重ね、今では大分ましになりました。画面右は割った薪です。左側がカシの木で右側がヒノキです。ヒノキは結構割りやすいのですが、カシの木はかなり硬く、割るのに一苦労です。

 

 こちらは、先程割ったカシの木の薪を燃やしている様子。カシの木は割るのに苦労しますが、ヒノキよりも燃焼時間が長く、薪としては大変便利です。逆にヒノキは燃焼時間が短くすぐに燃えてしまいます。しかし、カシの木よりも火付きが良く燃やしやすいのが特長です。そんな薪を紀南ツアーデザインセンターでは自慢のかまどで毎日使っています。昔のお宅には珍しくないかまどですが、4つもかまどがあるのは当時でも大変珍しかったそうです。このかまどと薪を使って、お茶を湯煎したりお茶の葉を炒ったりします。ガスとは違って火加減の調節などが難しいですが、火の温かさを直接体感でき、昔懐かしい雰囲気を味わって頂けます。是非、当センターのかまどで温まって下さい。

 (和田)

news 2013.2.16

ツアー報告

 三重・紀南エコツーリズム ガイドと行く、“とっておきの熊野”
『絶景の燈篭ヶ峯に登り、江戸時代の「町割り」が残る木本の町を歩く』

●実施日:平成25年1月26日(土)
●場所 :三重県熊野市有馬町〜木本町
●インタープリター(案内人):中村稔氏(熊野市井戸町)
●集合場所:JR有井駅前
●参加人数:12名(津市〜和歌山県東牟婁郡那智勝浦町、新宮市)

このツアーのテーマは、「とっておきの熊野」。
中でも、身近にあるものの価値を見直したり、再発見して頂けたら、と企画したものです。

今回訪れたのは、世界遺産の花の窟や獅子巌、鬼ヶ城が日常にある熊野市です。

中心街であり、古くから栄えた木本の町は、現在も江戸時代の「町割り」が残っています。暮らしの場そのものが歴史と繋がり、息づいていることを肌で感じて頂けたと思います。

まず立ち寄ったのは「熊野市立歴史民俗資料館」。これから歩く熊野市街地の、江戸時代の町割りと通りを同館所蔵の古地図(寛延4年(1751年)作製)で見て頂きました。

 約260年前の地図に見入る参加者の皆さん     紀州本藩木本浦絵図(熊野市歴史民俗資料館蔵)

次は世界遺産・花の窟(神社)に参拝。市外からご参加の方は、「前を車で通ったことはあったけど、行ったことはなかった」とのこと。

丁度、来月2月2日にある「お綱掛け神事」に使う、大綱の縄なえ作業が翌日にあり、氏子さんの皆さんが集まり、準備が進められていました。

花の窟(神社)には社殿がなく、高佐70mの巨岩が御神体です。

巨大な岩と大綱、縄旗を見上げる皆さん

お参りの後は、いよいよ本日のメイン「燈篭ヶ峯」へ。地域でも知る人ぞ知る、街中に近い絶景ポイント。登り口から約20分で頂上に到着です。

短時間に急な勾配が続く山道は、十分登りがいがあります。

最後、頂上への岩を削った階段は狭く急です。おもしろさも感じていただきましたが、風が強い日だった為、ガイドの中村さんと共に、不安感がある参加者に3人のスタッフがそれぞれ付き、行き帰り共に、風の煽りや転落に細心の注意を払います。

 
                          頂上からの絶景
東;熊野市街と獅子巌、松本峠ほか            西;浜街道が新宮へ続いています。小休憩中。

下山して、七里御浜を眺めながら世界遺産・獅子巌へ移動。
途中、ガイドの中村さんより、今と昔の違いがわかる資料写真を見せて頂き、時代による変化を比較しながら歩きました。

いよいよ木本の町へ。

 江戸時代の紀州本藩領(木本)と新宮領(井戸、有馬)の境を示す標識を見て、「稲倉稲荷神社」から順番に歩を進めて行きます。お手元に古地図のコピーを配布。随時、現在の様子と照らし合わせて頂きました。

 

「従是東紀州本藩木本浦」とあります                   稲倉稲荷神社
(これより東、紀州本藩木本浦)

江戸時代から木本が政治、経済の中心で賑わっていたことがうかがえる「奥熊野代官所跡」(現天理教)へ。

奥熊野代官所跡の解説板                 現存する4つの「宝暦の水槽石」の内の1つ。 

手前の参加者は刻まれた石工の名前を読んでいます。

本町通りには、古い商家や町家、旅館跡などが並び、熊野古道や巡礼の旅人たちが行き交った往時が偲ばれます。

 

昭和初期の建物(現在は西衣料店)。              栃尾邸前にて。

 

 旅館だった珍しい木造3階建ての建物。          せこ(ひまい道)の説明。
                                  
江戸時代からあり、今もほぼ変わりません。  

 

 中野陶器店(まちかど博物館)の中へ。           女将さんが番茶の振る舞いをして下さいました。
                                   地域の方のこんな心遣いがうれしい。

 

 旧酒甚旅館                        木本親地町へ。古地図を見ながら巡ります。

 

 笛吹橋                        橋の欄干の7つの丸穴は、横笛の7つの穴を模しています。

 

最終地点の旧奥川邸(紀南ツアーデザインセンター)に到着です。

庭にてオリエンテーション。ツアーの感想をお聞きした後に旧奥川邸の説明と、紀南ツアーデザインセンターの理念と活動内容を紹介させて頂き、解散しました。

新宮方面にお帰りの方と有井駅前に止めた車に戻る方々は、熊野市駅発13:12に乗り遅れないよう、同センターを12:50には出られました。

残る方は、座敷で開催中の南秀明さんの「箱展」をご覧になる方や、センター内を見学される方、「松本峠に登って来ます」と出掛けられた方、歩いて有井駅に戻るご夫婦など、自由に過ごされました。

ご感想は下記の通りです。

(御浜町女性):普段の生活と違うところを見ることができた。
(御浜町男性):大阪にいたときは紀南地域に遊びに来てはゆっくり見ていたが、
          
住みだしてからは少し時間がなくなったように思う。今日は良い機会だった。
(津市女性):もう一度今日の様に歩いて見たらとてもよくわかった。津から来たが、次来るのが楽しみになった。
(井戸町女性):地元(井戸町)だが、いつもと違って見えた!
(那智勝浦町男性):東京出身で勝浦に越してきた。今日はとても楽しかった。
(那智勝浦町女性):念願の燈篭ヶ峯だった。街中も楽しめ、明治から大正の熊野地方を勉強してみたい。
(木本町男性):木本町に長年住んでいるが、新しいことを知ることができた。
(井戸町男性):じっくり歩いて説明してもらうことが良かった。今からさらに松本峠に行ってこようと思う。

(大森)

news 2013.2.2

花の窟のお綱かけ

 本日は、熊野市有馬町にある「花の窟(いわや)神社例大祭」です。

 花の窟は巨岩を神体とする、自然信仰の色濃く残る場所です。
花の窟のお祭りは、日本最古と言われる日本書紀に登場する古い神事。今日2月2日と、10月2日の2回、御神体に掛かる藁縄を掛けかえます。掛ける縄は、今年は1月27日、有馬町民など皆で集まり、朝から晩までかかって綯われます。

 花の窟に行ってみると、神職の方々、見上げています。

 見上げる先には・・・

 御神体の前に新しい綱。鶏頭花と扇がゆれています。

 お綱の先には登り子さんの姿がみえていますね!この御神体の上は現在も女人禁制を守っています。

 お綱はどこまで延びているでしょう??

 浜の先まで沢山の人だかり!

 こうして多くの手で新しいお綱に掛けかえられました。お綱に触るとご利益があるとされ、どなたでも神事に参加できます。

 

 掛けかえ終わったお綱の端は、昔の松の代用の柱に巻きつけられます。
お綱かけは、今年もつつがなく終わったようです。お近くにいらしたら、花の窟の新しいお綱をご覧になってみてください!

(小山)

news 2013.2.1

ハバ

 2月に入りました。今日は比較的、気温がゆるく感じられましたが、まだまだ寒が続きます。

 寒の時期ならではの食材“その2”は「ハバ」です。ご存知ですか?

 「ハバ」は熊野ではあまり知られておらず、紀南地域で「ハバ」を食べる文化は尾鷲市だけだと聞きます。1月から2月の寒むーい海で、磯の大岩などに生えます。今がまさに旬!

 

 採るときは、寒の冷たーい波に浸かりながらハバを岩から削ぎ、水洗いし、包丁の刃で細かく叩きます。お寿司などを巻き包む「巻き簾」を使って紙を漉くように伸ばしてから、天日にまる1日干します。出来上がり。

 この「ハバ」をTDCに持ってきてくださった方は、巻き簾の素材をカヤの一種、トマガヤにこだわっておられるそうですよ。

 

 TDCの角火鉢であぶってから口に含んでみます。海苔とワカメの中間のような雰囲気で、塩の味が柔らかでした。あぶると「ハバ」が綺麗に緑がかりました。

(小山)


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